大崎農園の原点は、「モノづくり」です

三人の共同経営者それぞれが得意分野を活かし役割分担
大崎農園は脱サラ同級生が「情熱・努力・感謝」で築いた会社です。代表の山下は、大学の海洋学部を卒業後、いったんは大手食品会社に就職しました。しかし、「自然の中で仕事がしたい」との思いから地元にUターンして実家の漁業や養殖業に携わりました。
ただ、これからの業種はリスクが大きいわりに規模拡大が難しい。せっかく周りに広大な畑があるし、農業はのびしろがある!と考え、最初は兼業で新規就農することにしました。
そのとき意気投合したのが現役役員の中谷氏と佐藤氏。ともに、学生時代「将来いつか一緒に仕事をしよう」と誓い合った大学時代の仲間です。
3人ともそれぞれ出身地も性格も血液型も違いますが、役割分担ははっきりとしています。
社長の山下はおもに経営全般と資金や労務の管理、専務の名山は土壌の分析や品目選定、栽培技術の担当。一方佐藤は毎日の生産管理や人材育成など、それぞれの長所や得意分野を活かせるところが共同経営者の強みだと思います。
今日はいった新人でも仕事ができるようすべての作業工程を「見える化」
今日はいった新人でも仕事ができるように業務はすべてマニュアル化し、いつ誰あどの畑で何の農作業をどれくらいやるのかが一目瞭然になるように「見える化」を計りました。
また、常に市場や顧客のニーズを把握しながら生産計画を立てることも大事。大崎農園は契約栽培が8割を超えますが、決して勘に頼らないデータをもとにしたマーケティング戦略を練っています。
平成26年には県の農林水産物認証制度「KGAP」を取得し、安心安全面での信頼度も高まりました。今後は切干大根など加工品を軸にした六次化産業や、海外展開を視野に入れています。